fMRI(機能的MRI)など、最近のテクノロジー発達のおかげで、瞑想中の僧の頭脳の奥深くにまで探りを入れたり、映像を撮ることさえできるようになっている。

今回の会議に出席した科学者の中には、ハーバード大学出身のリチャード・デビッドソン博士やスタンフォード大学のロバート・サポルスキー教授がいる。デビッドソン博士は仏教の僧侶についての先駆的な研究、そしてサポルスキー教授は身体に及ぼすストレスの影響に関する研究を行なっている。2人は、ノーベル平和賞の受賞者であるダライ・ラマと2500人の聴衆に向かって、瞑想が免疫システムを強め、鬱状態の再発を防ぎ、コルチゾール――ストレスに関係するホルモン――の分泌量を抑えることを示した最近の実験について説明した。