オープン・ソリューション

オープン・ソリューション社会の構想

オープン・ソリューション社会の構想

  • 第一章 ソリューション志向
  • 日本の今後
    • 天然資源に恵まれない国として、人の生み出す付加価値しか売るものがない
    • 組織内部の知的生産性を最大化させる仕組みづくりが、企業の最大の課題
  • 誰がどのように実現するか?
    • 大規模施設を中央集権的に作って管理することが必要なもの
    • 小さなシステムを分権的に作った上で相互に連携して大きくできるもの
  • 社会や組織の姿
    • 多様な個人や組織に連携のための場を用意する
    • 秩序を守りつつ、それぞれが持つ能力を結合する
    • その結果、大きな価値を生み出す

やっぱり分散組織がオモシロい

  • 情報の性質と市場経済の矛盾
    • 利用者の指示を受けるようなサービスに限って儲からない
    • 情報や設備を共有することで大きな価値を生み出しているネットワークの構造と、排他的な所有権に依存している市場経済の原理の矛盾
    • 情報ネットワーク上をグローバル化するマネーが流れ市場経済の極みになっている場合もある
  • ネットワークの二面性
    • 情報流通コストを下げることで市場原理を働きやすくする
    • 情報そのものが価格メカニズムになじまない性格を持っている
  • 協働のメカニズムの設計
    • 価格メカニズムと非貨幣的メカニズムを包含する
    • 情報社会における協働の誘因と貢献の構造をつくる

Googleのあくまでも提供するものは検索サービスであって広告ではないということに通じるものがある。

  • 第二章 オープン−自立・分散・協調の思想
  • オープンアーキテクチャ
    • モジュラー型:独立性の高いモジュールの組み合せでのシステム作り
      • オープン型:モジュール間の接続に公開され社会的に広く利用される
      • クローズド型:モジュール間の接続が自社専用の仕様
    • インテグラル型:モジュール化しない

脳の接続に似ているのかな

  • 第三章 民のイニシアティブで解決する
  • 民による公的サービス(例えば環境、安全、心等)
    • 公:何らかのルールに基づいて社会に対して情報と参加が開かれていること
    • 私:意図的に情報と参加が制限されていること

儲からないといわれている心のサービスを始めたいものだ

  • 行政と株式会社の違い
    • 一億人の人間が一円ずつ税金をだして5千万人が賛同したプロジェクトをやるのが行政
    • 百人の志を持った一部の人間が百万円ずつだして一億円のプロジェクトをやるのが株式会社
    • 株式会社はとがったプロジェクトができ、自由度が高い
    • 自由度が高いということは、社会的に見て多様性が高いということ
    • 自然界においても、社会においても多様性が確保されているのは重要
    • 多様性の確保されたシステムは、環境の変化が起こったときに強い

株式会社以上のことが可能?