インターネット的 [糸井重里]
- 作者: 糸井重里
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2001/07/14
- メディア: 新書
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- 第三章 工業化社会からインターネット的社会へ
- 位置エネルギーが価値を持つ時代から勢いが価値を持つ時代へp85
- 勢いの時代は実力がゆがめられる。1位がより強くなる傾向がある
- 実力より低く評価されているものを探すのが楽しい
いわゆるインフレやデフレの状態?躁鬱の状態とも??
- 商売の仕方p89
- 大量に生産して大量に売ること
- 消費者が一定の数だけ揃えること。その最大の道具がインターネット
こう考えると、一極集中からも規模の経済からも逃れられる。
地方でも中央と変わらないことができる。そもそも地方と中央という概念がなくなる?
- 市場の動きp96
- 暇な人がつくる。仕事をしている人は忙しくて無理。
- 暇な人が時間にリッチ。仕事をしている人はお金にリッチ。
- メディアp100
- マスメディアは大量の読者や視聴者を前提にし、一人も逃がしてはならない
- インターネット的メディアは不完全なものでよい。ただし、網羅的で散漫ではなく個人(提供者)の視点が入っているのが重要。この結果、利用者は時間を節約しつつ自分の価値観を維持できる。
新しいメディアの可能性を感じる。ブログはその一形態。
- 『信頼の構造』『安心社会から信頼社会へ』山岸俊男p101
- 正直は最大の戦略。勝てば官軍や悪は勝つというのは違っていた。
- 悪いことをしないでとても貧しい不自由な人生。これは知的な人の美意識
- 好き好んで善人であってもかまわない自由な人生。これが研究結果
- 『依らしむべし、知らしむべからず』から『知らせる、問いかける』へp107
- 企業の実現したい社会像に、選挙の投票をするように買い物をする
- 『文明の情報学』p108
- 「知性」の仕事というのは、脳的な知性だけでなく、それ以外の感覚の可能性を探る必要がある
- そもそも、脳だけで考えると全部言葉に直せるはずだというふうになってしまうが、これでは感動などが説明できない
脳だけでなく感覚系も重要だというのは、そのとおりだと思う
- 第四章 インターネット的思考法
- 人は多様な人格が点滅しているp137
- 科学でスカッと整理できると思わずに、分かり合えないもの同士がどうやって信頼を結んでいけるのかを考えたほうが、これからの社会にあっている。
- 本音と建前の二元論とは違って、そもそも揺るがない本音があると考えること事態が多様性を否定していることになる
多様性は大事だが、多様性をよるところとするとコアがないので認識がむずかしい。
受け取るほうも広がったし、出すほうも広がった。これが大きい。
- インターネット的情報整理法p169
- これまではメモを取ることを自分に禁じていたが、デジタルなら残してもいいと思える。
- 手書きのメモは製品化するのに時間がかかるがデジタルなテキストならちょっと手に入れたら使える。
- インターネット時代の人間関係
- 「押し通す力」が評価されやすいが「断らせる力」との対になっているもの
営業なども、押し売りに近いものを感じるが、断らせるのも重要ということなのだろう。