情報産業とは何か? [梅棹忠夫]
- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/04/01
- メディア: 文庫
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- 情報産業時代への予察
- 精神産業の時代p68
- 物質文明否定のうえに構築された精神文明とは違う
- 物質産業の発展の極限において、人間の精神的生産が初めて組織化され、産業化されると考える
- すでに、今日ほど精神的生産物が質的にも量的にも巨大なものとなった時代はいまだかつてない
- 内胚葉産業や中胚葉産業は著しい発達を遂げたが、動物とともに共有する機能を産業化したものにすぎない
- 脳を代表とする外胚葉性の諸機関の発達こそが、人類の特徴で、しかももっとも未開発である
- 人間の全活動の中で「精神」こそは今のところもっとも不活動的であり、もっとも組織化の後れている部分である
精神の組織化により新しい可能性がうまれるとは思うが、そもそも個々の精神(自我や意識等)の成り立ちがわからなくても良いのだろうか?逆に個々の精神の理解が進むことによって、精神の組織化にもやくにたつのではないだろうか。