人間の本性とは何か?[スティーブン・ピンカー]
人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
- 作者: スティーブン・ピンカー,山下篤子
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2004/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 第一章心は「空白の石版」か
- ブランクスレート説①「空白の石版」
- ルソー「高貴な野蛮人」:自然状態の人間は無私無欲、荒廃は文明の産物
- ホッブス「リヴァイヤサン」:自然状態の人間は性悪、十分な教育により戦争が回避できる
- 自然状態について対照的な像を描いたが、両者とも自然状態は空白でいくらでも書き込めるという点ではそれほど違いはない
- ブランクスレート説②「空白の石版」
- 善と悪の非対称性
- 人を害する方法は人を助ける方法よりたくさんある
- 有害な行為が人を害する程度は、有徳の行為が人を幸せにする程度より大きい
- 何も書かれていない石版は、動機でいっぱいの石版との比較において、「いい行為ができない」という印象より「有害な行為ができない」という印象を与える
- 私たちも白紙状態は無というより美徳と結びつける。「無垢な」「清らかな」「純白」vs「汚点」「汚濁」「汚染」
このように整理するとあってほしいと思う思想(期待?)に、多くの理論が引っ張られているのがよくわかる。本来サイエンスにいいも悪いもないはずだが。。。