情報の結びつけ

 脳が情報の断片をどのように再構成するかは、未だ解明されていない。ひとつ確かなことは、脳のなかには単独で視覚世界の橋渡しを担っているような領域は存在しないということである。Wolf Singer(MaxPlanck Inst. for Brain Research,ドイツ)は、例えばバナナという特性によって活性化された多数のニューロンの反応は同期化され、複数の領域に送られるアセンブリーとして機能するという説を提唱した。集団コードとネットワークという考え方は、このような同期化されたアセンブリーがどのように形成され、機能するかを理解する土台になると思われる。
 この寄せ集めて適合させるシステムによって、なじみのない物体を認識するのに必要な柔軟性が生み出される。

 柔軟性を実現するためにはモジュール化が重要ということだろう