香りの単純接触効果

 通勤電車で毎日見かける知らない人に、なんとなく好感を持つようになった。毎日流れるCMがオススメしている製品に、興味を持つようになった−。
 こんな経験のある人も多いだろう。心理学では、このように繰り返し接することで次第に好感を持つようになる現象が「単純接触効果」として研究されている。資生堂は二十六日、この効果が香りについても当てはまることを発見したと発表した。
 二十−三十代の女性四十人を対象に、六種類の香りを初めてかいだときと繰り返しかいだときでの嗜好(しこう)の変化を調査したところ、繰り返しかいだ方が好きになることがわかった。そこで資生堂では、繰り返しかぐことによって、好きになる効果を高くもつ香りを探索した。

単純接触効果だけにとどまらず、更にその中でも効果が高いものを探そうとする姿勢がすばらしい