仕組みはこんな具合だ。たとえば会議のとき、出席者はそれぞれ自分の体とコンピューターを接続する。コンピューターは発汗や心拍数をモニターし、顔の表情や頭の動きを読み取り、声の調子を分析する。その後これらのデータの相関関係を計算し、その人の感情がどのような状態にあるかを提示する。この情報はまた、他の出席者全員にも送信される(写真)。
 たとえば、出席者が喋りすぎの場合は、画面にポップアップ・ウィンドウが現れて少し黙っているように告げる。イライラしていると、落ち着けというメッセージが出る。大きな業務やプロジェクトを任せる人材を決めるときには、データを見てそのとき一番意欲に溢れている従業員を選べばいい。