分散型組織

歴史的にみて初めて、大組織の「the economic and scale efficiencies」と個人が持つ「freedom, motivation, and flexibility」との両方のいいとこ取りを目指す組織が生まれようとしているとMaloneは言う。

図の縦軸は、(1) Centralized hierarchy、(2) Loose hierarchy、(3) Democracy、(4) Marketの4つに分類され、横軸には、(a) Communication cost、(b) Individualization and Ability to Use Many Minds Simultaneously、(c) Ability to resolve conflicts、(d) Autonomy, Motivation, and Creativity、とそれぞれの組織形態が持つ特性を考える上での視点が並べられている。この表を眺めて、自分の仕事をこの表の中にマッピングしてみるだけでも、何かの発見があるかもしれない。

ベンチャーキャピタリストのJim Breyerが会場から投げた質問になるが、資本市場に株式公開して会計ルールと投資家期待を背負って動いているとなると、説明責任と事業目標達成のプレッシャー、計画性が求められる。つまり、ある一定期間に決まった成果を挙げなければならない。となると、必然、組織内部にも「これだけはこなすように」というお達しが出される。上意下達が発生し、分権化を推し進めるべしという昨今の議論と真っ向対立する。