インターネットと自己組織化
「ごちゃごちゃになりつつあるザ・ネット」(主題:情報社会ザ・ネット)
複雑系の理論のことばでいえば、インターネットの混乱の原因は、ネットワークの構造自体に内在しているものかもしれない。つまりそれは、ネットワークの進化の一階梯なのだ。自己組織型のネットワークは、最初は少数のつながりからスタートし、自動触媒(autoatalysis)と呼ばれる過程を経て、ますます多くのつながの場合、『スーパーノード』の周りにそれを生み出す。そ介したつながりは、相対的に安定した成長局面を経過するだが成長が続くにつれて、つながりの数も増えていき、ステムは『カオスの縁』に向かう。その時点で、ネットワ死滅するか、生き返ってなにか別のものに進化する。
インターネットはもともと商業用に作られてはいない。それは本来、研究用に作られたものだ。そこでの相互作用は情報的なそれだが、それは現実世界の社会的な相互作用や商業でみられる相互作用のモデルにはなりえない。つまり、ザ・ネットのコアをなすアーキテクチャーは、人々がいまその上で試みているような商業的あるいは社会的な高次の相互作用――ウェブサイトや競売サイト、あるいは社会的ネットワーキング・サービスなどにみられるもの――に適切に対処することはできないのだ