群知能

昆虫が自分たちのおかれた環境に関する情報を察知し、群れ全体にそれを伝えるメカニズムに倣った「swarm intelligence」の活用である。
日々顧客と接し、競合他社の動きに触れる機会の最も多い現場の社員が収集してくる情報や知恵というものはとかく経営陣に伝わることなしに埋没してしまうものであるが、そういう組織の「末梢神経」の発する信号こそが大事であり、そういった情報や知恵を記録し、重要度を判断するための仕掛け作り(上の通信系企業ではイントラネットにそういう情報を載せ、それに対し社員が投票する、という仕組みを採用している)が重要である、という主張がなされている。
グローブ流に言えば、最前線の社員がすべて「カサンドラ」となり、ミツバチが蜜のとれる花畑を群れに伝えるように、重要な情報を速やかに組織全体に伝え、マネジメントが即座に反応できるような体制を作れ、ということか。