人間の本性とは何か?[スティーブン・ピンカー]
人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
- 作者: スティーブン・ピンカー,山下篤子
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2004/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 第五章 ブランクスレートの最後の抵抗
- 遺伝子の数というレトリック P153
- 遺伝子が脳をつくる仕組みがわかっていない現状では、遺伝子の数は単なる数字に過ぎない
- 「人類の驚異的な多様性は、遺伝コードに組み込まれてはいない」が、それを理解するのに数を数える必要はない
- ほかの論拠にたてばもっと簡単にできたであろう道徳的な主張を正当化するために、見る影もないほどゆがめられてしまった科学的所見というシンドロームがよくみられる
遺伝子が脳を作る仕組みはどのように理解すればいいのだろうか
遺伝子が細胞をつくり細胞が脳をつくるが、デビッドマーの話と同様に細胞と脳という隣接する2つのレーヤーなら比較する意味もあるが、またがった3つのレーヤーでは意味を持たないのかもしれない
それ以前に、遺伝子の数は何の意味もないのはもちろんだが、確かに科学的所見でゆがめられてしまうのはありがちな話だろう