人間の本性とは何か?[スティーブン・ピンカー]
人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
- 作者: スティーブン・ピンカー,山下篤子
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2004/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 第五章 ブランクスレートの最後の抵抗
- 生得的な本性が支持される理由
- 神経の可塑性は脳が持つ変幻自在の魔法の能力ではなく、メガバイトのゲノムをテラバイトの脳に変えるのを助け、感覚皮質を入力に適合させ、学習と呼ばれるプロセスを実行する一セットの道具である
- 単純に考えて、学習は学習をするための生得的なメカニズムがなくてはありえない。そのメカニズムは、人間が成し遂げるあらゆる種類の学習を説明できる強力なものでなくてはならない。(学習可能性理論)
- 人間に似た芸当をするようにプログラムされているコンピューターやロボットは、必ず複雑なモジュールをたくさん付与されている
- 認知科学者は、様々な知識領域で種類の異なる表層や処理−たとえば言葉や言語のルールや、物理的世界を理解するための永続する物体という概念や、他者を理解するための心の理論−が使われていることを発見した
あるレベルにおいては多数の複雑なモジュールかもしれないが、一つ下のレイヤ(この場合なら遺伝子)の場合であれば、少数のシンプルなモジュールかもしれない。