生物指向コンピューティング

Cover Story 次世代システムの新発想 生物指向コンピューティング
 コンピュータがダウンする,ネットワークがつながらない――。この種の障害がビジネスや社会に与える影響は一昔前に比べて格段に大きくなっている。ところが,ネットワークを構成するコンピュータの台数が増大し,運用/管理が人間の手に負えないレベルに近づきつつある。このままでは,システム障害で企業や社会が立ち往生するという事態が続発しかねない。この問題を抜本的に解決するための新しい発想。それが生物指向コンピューティングだ。
 Part1 : 展望 コンピュータが “自律” する日
 Part2 : 柔軟 ゆるやかな連携で脱管理
 Part3 : 性能 新アーキテクチャは超並列を視野(036p)

 これらの取り組みの多くは、生物学的な知見を元にITシステムへ応用するという一方向の進め方が多いように感じる。そのために最新の生物学の知見をダイナミックに取り入れられないばかりか、ITシステムへの応用からわかった新たな課題などの生物学上とても有意義なフィードバックもそのままになっているような気がする。