職業の選択

 1つ目は「自動化」。自動化とは、厳密にルールを決められる仕事を、肉体労働なら機械に、頭脳労働ならコンピュータに、それぞれ任せることです。自動化した方がコストが下がるなら(おおかたの場合はYesです)、その仕事は自動化されます。
 2つ目は「グローバル化」。機械やコンピュータに任せられない仕事でも、国外の労働者に頼める仕事であって、そちらの方がコストが下がるなら、その仕事は国外に流出します。
 3つ目は「過剰」。私たちが製品やサービスを選ぶときには、たいがい複数の選択肢があり、(その業界が健全な競争環境にあるならば)それらの機能・効用、価格は似通ったものです。そのような社会では、機能対価格比が優れているだけではなく、「楽しい」「面白い」「美しい」といった付加的な価値が製品やサービスの競争力になっていきます。