東洋と西洋における認知プロセスの差

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

第一章 古代ギリシャ人と中国人は世界をどう捉えたか

  • ギリシャの世界観p14
    • 主体性の観念。自分の人生は自分で選択したままに生きるという考え方
  • 中国の世界観p25
    • 万事塞翁が馬。調和を強調し、抽象的な思索をあまり重んじない。

やっぱり、塞翁が馬のうほうがなじみやすい。とはいえ、主体性もそれなりにあるので、これこそインターネット的なのではないだろうか。

第二章 思考の違いが生まれた社会的背景

  • 基本的な考え方
    • 認知のプロセスは、人類共通ではなく社会の環境などによっても差異が生まれるのではないだろうかということ

認知プロセスを理解するには、普遍的で共通の領域と個体差や地域差によって生み出される差異の領域をわけると理解しやすいと思う

  • 基本的な違い
    • 西洋は個人主義を基本とする相互独立の社会
    • 東洋は集団主義を基本とする相互協調の社会
  • 認知ツール
    • 東洋では、矛盾を解決する、超越する、「中庸」を見つけていうといった弁証法的なアプローチをとる。
    • 西洋では、自由な議論を可能にする規則となる、無矛盾や形式論理学を発展させる。

では、インターネットなどを通じで作られる、グローバルな社会はどのようにとらえられるのか?
たぶん、西洋ほどは個人主義が強くないが東洋ほど弱くなく、また東洋ほど集団主義が強くないが西洋ほど弱くない。ただし、西洋と東洋の間というよりは、中庸というよりは創発、理論というよりは実践といった新しい現象が見られる