産業カウンセラー

産業カウンセラー養成講座テキスト

  • 第六章 カウンセリングの理論
  • 精神分析療法
    • 人間観
      • 人間は本来、動物的本能的で、快楽原則に支配されれている
      • 人間は生育暦に左右される過去の産物である(決定論、因果論)
    • パーソナリティー
      • こころの構造理論:今気がついている心の部分『意識』、今は気づいていないが、努力によって意思化できる部分『前意識』、抑圧されていて、意識できない部分『無意識』と分けて理解した(局所論的観点)
      • 発達理論:リビドー(性のエネルギー)が発達のそれぞれの時期(口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期)に、満足されることによって健康なパーソナリティーが発達する。満たされないと固着がが起き、独特の性格を持つ
    • 病理論
      • 無意識の中に抑圧され、病気や問題行動が発生する
    • 治療目標
      • 心的葛藤の意識化
      • 抑圧されていた感情体験が開放され(カタルシス効果)、自分の無意識に気づき(洞察)、症状が緩和する
    • カウンセリング関係
      • 双方合意にも続く治療契約が交わせ、協力展開する。

更に深めて遺伝的要因も入れることができると思う

  • 行動療法
    • 人間観
      • 人間は白紙。善でも悪でもない
      • 善人になるか悪人になるかは後天的な条件付け次第
    • パーソナリティー
      • パーソナリティーは刺激と反応の連合(習慣の集まり)、あるいは習慣的な反応体系
      • ゆえに後天的な再学習によって行動がかわりパーソナリティーも変わる
    • 病理論
      • 不適切な行動は、不適応な行動を学習した結果、あるいは適応的な行動が未学習であるためにおこる
    • 治療目標
      • 不適切行動自体を対象とし、刺激と反応の適切な結びつきを学習することにより、その変容・修正を目指す
    • カウンセリング関係
      • カウンセラーは行動理論にのっとり分析し、治療計画をたて、行動変容のための課題や宿題をクライアントに提示する

更に深めて行動の正確なデジタル化も可能?

  • 来談者中心療法
    • 人間観
      • 人間には自らを維持し、強化する方向に自分自身を発展させようとする自己成長力が備わっている。
      • 自律性、自己実現への傾向や良くなる力が人間には内在している
    • パーソナリティー
      • 人間は自らが成長し、自己実現しようとする力を持っている
      • 本人が自分をどう見るかという自己概念が行動の核となる。自己概念は幼少期における親などの評価を基盤にし、経験を取り入れて、形成される。一度形成された自己概念は崩されまいとする
    • 病理論
      • 自己不一致(自己概念と経験のずれ)が問題行動の原因
    • 治療目標
      • 自己概念に柔軟性を取り戻し自己一致するようにする。この状態を『機能する人間』『開かれた人間』という
    • カウンセリング関係
      • カウンセラーは自己一致の状況にあり、クライアントに無条件の肯定的配慮(受容)と共感的な理解を示す

更に??