エンターテインメント業界とテクノロジー業界

「(ハリウッドは)いまだに『われわれはアーティストだ。われわれはクリエイティブなプロ集団だ。観客の側には、われわれの作品をほんの少しでも変更する権利はない』という考え方をしている。だがこれは過去の遺物にすぎない。映画の解釈に観客が入り込む余地などなく、観客はアーティストの考えを受け取るだけの容器にすぎないといった、20世紀のアナログ的な考えだ。今のデジタル時代には通用しない」とラシカ氏は語る。
 「われわれは、テキスト主体の文化――ここでは、本や雑誌や学術誌の一部を借りて使用することが許されている――から、視覚的な文化に移行している。しかし、同様の権利――映画やテレビ番組を引用したり、これらに注釈やコメントをつける権利――は剥奪されてきた」とラシカ氏。